オイルワックスゲルとは

 オイルワックスゲルは、室温で固体のワックス類と液状の油剤を高温で混合し、冷却することで得られます。油剤中に析出したワックスの結晶同士が絡み合い、「カードハウス構造」と呼ばれる構造を形成することで、優れた硬さや保持力といった物性を示します。1)
 


 近年、植物由来の化粧品への需要が高まっています。そこで、比較的融点の低い植物性ワックス(キャンデリラロウ)に長鎖エステルワックス(弊社製品:ノムコートNW [化粧品表示名称:ベヘン酸ベヘニル])を組み合わせることで、硬度の高い植物由来のオイルワックスゲルを調製することが可能です。当社の研究では、高極性油剤と組み合わせることで、高温安定性も得られることが確認されています。

増粘・ゲル化剤

ノムコートNW
(製品情報ページへ)

化粧品表示名称:ベヘン酸ベヘニル

植物性エステルワックス。キャンデリラワックスと組み合わせることで硬度の高いオイルワックスゲルを得ることができます。


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【参考文献】
1)M. Shibata, J. Jpn. Soc. Color Mat.78, 310-314 (2005)
2)柴田 翔太, 松澤 誠, 大山 慶一. チキソトロピー性を有する油系増粘剤 高級脂肪酸エイコサン二酸グリセリル. Cosmetic Science. 2024年8月号. p.52-59.