展示会(Cosmohome Tech Expo 2025)に参加しました!
先日、2025年7月16~17日にインドのニューデリーにて開催された展示会「Cosmohome Tech Expo」に参加いたしました。Cosmohome Tech Expoは、化粧品、パーソナルケア、香水、石鹸、洗剤、トイレタリーの市場向けのインド最大の製造ソリューションに関する展示会です。

展示会(Cosmohome Tech Expo 2025)概要
イベント情報 | |
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会期 | 2025年7月16日(水)~2025年7月17日(木) |
開催地 | ニューデリー / インド |
会場 | Pragati Maidan Exhibition Centre |
インドで感じた最新の化粧品トレンドと市場性
今回、日清オイリオグループでは現地代理店のブースにて参加し、現地顧客への原料紹介を中心に販促活動を行いました。インド市場では、いわゆる中所得者層の人口がまだ少なく、機能性の高い化粧品へのニーズはまだ成長期にあるという印象です。
一方で、品質を重視する化粧品メーカー等も少しずつ増えてきており、日清オイリオの提供する高品質エステル製造へのこだわりに対して、共感や興味を持って頂ける機会にも恵まれました。
■アーユルヴェーダの現代化
インド古来の伝統医学であるアーユルヴェーダも、最新技術と組み合わさり、現代的に再解釈された形で多くのブースに登場していました。古くから伝わる知識と現代の科学技術が融合することで、効果的かつ信頼性の高い製品が提供されていました。特に、アンチエイジングケアやスキンケア製品向けではアーユルヴェーダ成分が注目を集めていました。
■価格重視と高付加価値の二極化
展示会を通して感じたのは、化粧品開発における二極化の傾向でした。一方では、天然由来の高付加価値な製品開発に注力している企業が目立ちましたが、同時にコストパフォーマンスを重視した製品も多く見受けられました。消費者のニーズが多様化していることを反映して、高品質な製品と競争力のある価格設定の両方が求められていることが分かります。
■経済成長と市場の連動性
インドの化粧品市場は、インドの経済成長に依存する部分が大きいことも感じました。経済が発展することで、消費者の購買力が向上し、より高品質な製品への需要が高まる一方、価格重視の製品も市場に残り続けるという構図です。今後も経済状況と連動しながら、トレンドが進化していくと感じました。
全体を通して、アーユルヴェーダの伝統を踏襲しつつも、価格と品質の二極化、経済成長と市場の連動性がインドの化粧品原料市場の大きな特徴であると感じました。持続可能性やエコ意識が高まる中で、多様なニーズに応えるための製品開発が今後さらに重要となると考えられます。
<展示会の様子(処方コンペティション)>

展示内容
今回の展示会では、以下の製品を中心に原料紹介を行っております。製品名 | 化粧品表示名称 | 説明 |
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コスモール222 | リンゴ酸ジイソステアリル | 弊社のロングセラー製品です。 顔料分散性やシリコーン相溶性に優れ、メイクアップの基剤油として幅広い処方で配合されています。肌なじみにも優れるため、スキンケア製品への配合にも適しています。 |
ノムコートHK-P | (ベヘン酸/ エイコサン二酸)ポリグリセリル-10 | 広範囲のグリコール、グリセロール、アルコールの増粘・ゲル化が可能。O/W 乳化安定剤として使用が可能です。 |
ノムコートHK-G | (ベヘン酸 / エイコサン二酸)グリセリル | 少量添加でチキソトロピー性のあるゲル化物が調製可能なゲル化剤です。広範囲の油剤の増粘・ゲル化が可能です。 |
ノムコートSG | トリ(ベヘン酸/ イソステアリン酸/ エイコサン二酸) グリセリル | 少量添加でチキソトロピー性のあるゲル化物が調製可能なゲル化剤です。広範囲の油剤の増粘・ゲル化が可能です。環状シリコーンも増粘可能です。 |
サラコスHS-6C | ポリヒドロキシステアリン酸 | 自然由来指数1.00の顔料分散安定化剤です。 少量の配合で無機顔料の二次凝集を抑制し、顔料の分散安定性に寄与します。 酸化チタンや酸化亜鉛を配合するサンスクリーン処方に添加することで、 塗布時の感触やSPF値、経時安定性が向上します。 |
まとめ
「Cosmohome Tech Expo 2025」では、ブースにご来訪いただいたお客様に弊社製品の価値をお伝えするとともに、多くのご意見、ご要望をいただくことができました。これらの声にお応えし、会社の基本方針である『これまでより「もっとお客さまの近く」でビジネスを展開する』を実践し続けるため、新たなご提案を携えて今後の販促活動を展開して参ります。